岡山大の実践的学び
2025-10-19 14:31:20

岡山大学、地域問題解決を目指したフィールドワークを実施

岡山大学、地域問題解決を目指したフィールドワークを実施



国立大学法人岡山大学は、井原市で地域の持続可能性を探るフィールドワークプログラムを2025年9月に実施しました。このプログラムには、全国の国立大学の学生が参加し、地域の課題について深く学び合う機会となりました。特に、井原市の地域活性化に向けた活動が強調され、学生たちは実際の現場の声に触れることを通じて、問題意識を高めていきました。

異なる大学の学生との交流



今回のフィールドワークには、岡山大学の学生9人に加え、千葉大学、新潟大学、金沢大学、長崎大学、熊本大学の学生8人が参加しました。合計17人の学生たちは、地域学習に特化した「地域の未来デザイン(実践編)」という全学共通科目のもと、座学だけでは得られない実践的な知識を地域から学びました。

初日は、井原市教育委員会の藤井剛参事による市の概況説明から始まりました。藤井氏は、人口減少に関する施策や、市の地域振興に対する姿勢について詳しく説明しました。その後、吉川幸准教授からの指導のもと、「聞き書き活動」が行われました。この活動では、地域の人々の声を直接聞き取り、その言葉を文に起こすことで、地域に住む人々の知恵や思考を学ぶことに挑戦しました。

交流と振り返りの重要性



続く二日目には、井原市の市民10人を対象に聞き書き活動を進行しました。学生たちは市民との対話を通じて地域の文化と歴史を深く理解し、交流会では新たな気づきをシェアしました。夕方には「レゴ®シリアスプレイ®」を用いた振り返りが行われ、抽象的思考を目に見える形で表現する方法を学びました。これは、地域活性化に対するアイデアを形にするための重要な活動となりました。

三日目には、井原市の市長及び教育長との表敬訪問を経て、その後、県立井原高校の生徒たちと共同で地域の魅力について議論を交わしました。この場面では、学生たちは高校生からの質問に真摯に応え、受験勉強や大学生活についてのアドバイスを提供しました。高校生たちの地域への関心の強さが感じられる意義深い交流となったのです。

見えてきた地域問題の本質



参加した学生たちは、このフィールドワークを経て、地域の変遷や市民の努力に触れ、問題への理解を深めました。「実際にその土地に足を踏み入れ、現地の人々の話を直接聞くことは初めての経験だったので非常に良い機会だった」といった感想が学生たちから多く寄せられました。さらに、「街を変えたいなら自分たちが当事者意識を持って街を作る必要がある」と感じた学生もいたようです。

このように岡山大学は、地域を深く理解し、持続可能な未来を共に創造するための取り組みを続けています。今後の活動にも大いに注目が集まるでしょう。


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