八千代市に新たな物流拠点「プロロジスパーク八千代2」が誕生
千葉県八千代市に、マルチテナント型の物流施設、「プロロジスパーク八千代2」が完成し、竣工式が盛大に行われました。この施設は、物流不動産の先駆者であるプロロジスによって開発され、EC物流サービスを行う株式会社STOCKCREWとの賃貸契約が既に締結されています。現在、他の入居企業の募集も進行中です。
竣工式の様子
竣工式には、入居予定のSTOCKCREWの中村慶彦社長や、八千代市の服部友則市長、施工を担当した大成建設の松村正人常務執行役員、監理を行ったフクダ・アンド・パートナーズの福田哲也社長など、多くの関係者が参列し、この新たな物流拠点の完成を祝いました。
立地条件の優位性
「プロロジスパーク八千代2」は、大成建設による宅地開発区域「八千代もえぎ野」に位置し、首都圏物流の大動脈である国道16号からわずか2kmの距離にあります。この絶好のロケーションは、東京都心や関東広域への配送に非常に利便性が高く、周囲には約20万人が居住する住宅エリアが広がり、雇用環境も整っています。さらに、カスタマーニーズに応じてバスの増便も検討されています。
施設の詳細について
「プロロジスパーク八千代2」は、約47,500㎡の敷地に地上6階、延床面積約110,000㎡の規模を持つマルチテナント型物流施設です。地盤が良好で液状化や浸水リスクが低いエリアに位置している他、免震構造を採用し、マテハン機器の導入が容易な設計を実現しました。この施設も「ロボフレンドリー」な設計であり、自律走行搬送ロボットや無人フォークリフトといった先進機器の導入が可能です。
特に注目すべきは、株式会社Octa Roboticsとの連携により、フロア間の自動搬送が実現された点です。これにより、物流の効率化が図られ、特に重い機器の搬送がスムーズに行えるようになります。加えて、特別高圧電力受電も可能で、様々な業態への対応が可能です。
災害時に備えた体制
「プロロジスパーク八千代2」は、災害時にも物流オペレーションが継続できるような機能も強化されています。断水時には地下水浄化システムでトイレ用水が確保され、停電時には約72時間の電力維持ができる非常用発電機が設置されるなど、万全の体制が整えられています。
八千代市との間では、災害時の協力に関する協定も締結し、平時から連携を図ることで、地域社会への貢献も目指しています。
駐車場などの設備
また、各階にはトラックバースが設置されており、特に4t以下のトラックが1スパンに3台まで着車できる設計になっています。さらに284台分の乗用車駐車場と17台分のトラック待機場を整備し、利便性の高い運営が可能です。
今後の展開
千葉県内では、「プロロジスパーク千葉1・2」や「プロロジスパーク八千代1」など、これまでに22棟の物流施設が開発され、今回の「プロロジスパーク八千代2」は23棟目となります。プロロジスは今後も、物流効率の向上を目指し、さらなる物流施設の開発を進めていく計画です。
この新しい物流拠点が、地域の経済や雇用にどのような影響を与えていくのか、多くの人々が注目しています。物流業界の未来を担う施設としての役割に期待が寄せられます。