南房総の夜空と灯台の魅力
2024年12月21日、千葉県南房総市の野島埼灯台で、プロの星景写真家と共に行われる特別な夜間撮影教室が開催されました。このイベントは、南房総のナイトタイムエコノミーを促進し、地域を訪れる観光客を増やすことを目的としたもので、灯台の新たな利用法を探る「海と灯台プロジェクト」の一環として行われました。参加者は、星空をバックに灯台の美しさを撮影することを学びました。
イベントの詳細
開催されたイベント名は「野島埼灯台夜間特別開放!灯台&星空撮影教室」。この特別開放は、灯台が船乗りに位置を示す「海の道しるべ」という役割を果たし、星の光も同じように古くから利用されてきたことをテーマにしています。
- - 日時: 2024年12月21日(土) 16:30~19:30
- - 場所: 千葉県南房総市 野島埼灯台
- - 講師: 星景写真家 北山輝泰氏
北山氏は、星景写真家としての経歴が豊富で、全国各地で撮影講座を行っており、特に夜空の撮影技術に関する知識を持つ専門家です。彼が提供するガイドがあることで、参加者はプロのテクニックを学ぶ絶好のチャンスとなりました。
当日の様子
参加者20名は、室内で撮影講習を受けられました。当日は、あいにくの雨と強風に見舞われましたが、室内では灯台の意義や星との関係性などについて熱心に講義が行われました。その後、野島埼灯台に移動し、灯台の内部を見学しました。参加者たちは、その美しさや機能に感動し、レンズ室や資料展示室「きらりん館」を通じて多くの知識を得ることができました。
特に室内では展示された星景写真に興味を持つ参加者が多く、素晴らしい作品をじっくりと観賞する姿が見受けられました。レンズ見学では、灯台に対する興味が一際高まり、サプライズにあふれた時間となりました。最終的に、参加者たちは解散する際、次回の撮影についての意気込みを見せる姿も多く見られました。
野島埼灯台の歴史と魅力
野島埼灯台は、1869年にフランス人技師のヴェルニーによって設計された日本の重要文化財の一つです。「白鳥の灯台」とも称され、美しい八角形が特徴です。この灯台は、長い歴史の中で多くの観光客に親しまれ、今では観光客数は年間約7万人を超えています。特に登れる灯台としても知られ、高さ24mの展望台からは、大海原をゆく船や美しい夕日を見渡せます。
また、灯台に併設された資料展示室「きらりん館」では、灯台の役割や歴史を学ぶことができ、フランス製の美しいフレネル式レンズも見ることができます。このように、野島埼灯台は南房総を代表する観光地として、地域の文化と歴史を未来へ繋いでいます。
参加者の声
参加者たちは、今回の体験を通じて星景写真の魅力を再発見し、新たな写真撮影の機会に繋がることを期待していました。次回の撮影会では、野島埼灯台と夜空の美しいコラボレーションにチャレンジすることへの意欲を燃やしているようでした。これからも南房総の良さを伝える取組が続いていくことでしょう。