千葉県香取における新たな公用車EVカーシェアリングサービス
千葉県香取市に位置する香取合同庁舎で、電気自動車(EV)を利用した公用車のカーシェアリングサービスが開始されます。この取り組みは、2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた、千葉県の脱炭素化を進める一環です。
1. 背景と目的
千葉県では、移動手段の環境負荷を低減するために、CO2排出量がゼロの電気自動車の普及を促進しています。香取市は、多くの観光資源を有し、観光客や地域住民の利便性向上に貢献することを目的として、県の委託を受け、このサービスの実証導入を行うこととなりました。
本サービスでは、香取合同庁舎の第一駐車場に、ソーラーカーポート、蓄電池、EV充電設備を備えた公用EVを導入します。これにより、香取神宮や道の駅「水の郷さわら」など訪れる観光客や地域の住民に対して、休日向けのカーシェアリングサービスを提供し、地域活性化を図ります。
2. 実施期間と場所
サービスは、2025年8月2日(土)から2026年3月29日(日)までの間に実施されます。実施場所は、香取合同庁舎の第一駐車場で、最寄りの佐原駅からは徒歩約5分の立地です。
3. 導入するEV車両
今回導入される車両は、日産の「SAKURA」モデルが2台です。この小型電気自動車は、コンパクトでありながら高性能で、さまざまな用途に対応できるため、カーシェアリングに最適と言えるでしょう。
4. コンソーシアムの構成
このプロジェクトは4社によるコンソーシアムが運営しています。各企業の概要は以下の通りです。
- - ユーピーアール株式会社: 東京都千代田区に本社を構え、ビークルソリューション事業に特化した企業です。
- - ちばぎんリース株式会社: 千葉市に本社を持つ、情報通信機器や自動車のリース業を展開しています。
- - 千葉日産自動車株式会社: 千葉市に本拠地を置き、日産ブランドの自動車販売・整備を行っています。
- - 住友三井オートサービス株式会社(SMAS): 各種車両のリースや割賦販売に特化した企業です。
これらの企業が連携し、EVの調達からカーシェアリングシステムの開発、そして車両メンテナンスまでを担当します。
5. 期待される効果
このカーシェアリングサービスは、地域住民と観光客が気軽に利用できる電気自動車を提供することで、交通手段の選択肢を広げ、年間を通じて環境に配慮した移動の推進が期待されます。また、地元の観光地への訪問促進にもつながるでしょう。この新たな取り組みが、香取市における持続可能な社会の実現に貢献することを願っています。