千葉・東洋エンジニアリングの新しいオフィス空間
千葉市に拠点を置く東洋エンジニアリング株式会社が、本社移転を行いました。そのデザインを手掛けたのは、東京都中央区に本社を構える株式会社イトーキです。イトーキは、コンセプトの策定から空間設計に至るまで、一貫してこのプロジェクトを担当し、先進的でありながらも機能的なオフィス空間を実現しました。
コンセプト「BLUE PLANeT」
この新しいオフィスの設計におけるメインコンセプトは「BLUE PLANeT」です。この言葉は、植物を連想させる「PLANT」と、エンジニアリングの「e」を組み合わせたもので、全体を“青い惑星”に見立てています。このインスピレーションに基づき、有機的な形状や持続可能な素材を取り入れ、統一感のあるデザインが生み出されました。
オフィスの色合いは、ブランドの象徴であるブルーに、サステナビリティをイメージしたグリーンを融合。この独特な「惑星色」により、明るく快適な空間を演出しています。さらに、異なるマテリアルの組み合わせによって、視覚的なインパクトを持たせつつ、利用者に優しい環境が整えられています。
フェーズごとのデザイン要素
このオフィスには、プラントの配管を想起させるアール(曲線)が多く取り入れられています。また、特注で制作された家具や、オリジナルフォントの「HAIKAN Gothic」、再生素材を用いたモジュール家具など、細部にわたってTOYOらしさが反映されています。これにより、訪れる人々に新しい働き方を提供するエッセンスが表現されています。
さらに、築30年以上のビルの構造を生かすことで、コストを適切にコントロールしつつ、工期内での効率的な完成も実現。いかにして機能性、創造性、環境配慮が調和するかを示す理想的なオフィス空間が形成されています。
デザインギャラリーでの情報公開
本プロジェクトの詳細は、イトーキが運営するデザインギャラリーサイト「ITOKI WORK-Style Design」で公開されています。このサイトでは、最新のオフィスデザインに関する豊富なビジュアルとともに、各空間設計のコンセプトやインテリアの解説、担当デザイナーのプロフィールなどを詳しく見ることができます。
デザイナーたちの情熱
このプロジェクトに関わったデザイナーたちは、島村正信、古田望、大塚香那、加藤徳明、小畑登生、安藤優奈の6名です。彼らの情熱や独自の視点が、今回のオフィスデザインに反映されています。新本社は、未来の働き方を象徴する場として、今後多くの人々に影響を与えていくことでしょう。
この新しいオフィススペースは、単なる仕事場を超えた、創造性と環境意識を持った新たな文化を生む場所となることを期待しています。