佐倉市と紙おむつ企業が協力する新たな取り組み
千葉県佐倉市が、保育施設向けの紙おむつ定額サービス『おむつん』を運営する有限会社いとう教材社と、大王製紙株式会社との災害時支援のための三者協定を結びました。これは全国初の試みであり、地域の防災力の向上を図る内容です。
協定の背景
サポートを行う有限会社いとう教材社の代表伊藤 淨堯氏、そして大王製紙の若林 賴房社長が参画するこの協定は、自然災害が頻発する昨今、特に注目されています。令和6年1月に発生した能登半島地震や、続く台風や豪雨は、多くの地域で避難生活を強いられました。これに対して、佐倉市は災害時の支援体制を整える必要性を痛感し、協定の締結に踏み切ったのです。
三者協定の内容
この協定では、佐倉市が災害時に保育施設にストックされた紙おむつの無償提供を求めることができる仕組みが整えられています。具体的には、以下のポイントが挙げられます。
1.
保育施設での紙おむつ定額サービスの実施
2.
災害時用のおむつの安定供給
3.
自治体と企業、製造業者が連携する全国初の取り組み
これにより、紙おむつの使用期限が近づく前に定額サービスに切り替えることで、SDGsの観点からも無駄を排除することが可能になります。
市長の期待の声
佐倉市の西田三十五市長は、協定に対する前向きな姿勢を示しました。「この取り組みが、地域の防災力の強化だけでなく、日常の保育環境の支援にもつながることを期待しています」と述べています。市としても、今後30年内に迫る可能性のある首都直下型地震や、増加する豪雨災害に対して積極的に対応を強化していく方針です。
展望と今後の取組み
この協定の評価は高く、佐倉市は今後、有限会社いとう教材社及び大王製紙とさらに協力を深め、特に有事の際には地域住民の安心と安全を揺るがすことのない体制を構築していくことを計画しています。災害支援において不可欠な保育環境を担保しつつ、地域の絆を強化していく試みが本格化していくのです。
お問い合わせ情報
最後に、協定に関する問い合わせは、佐倉市役所こども保育課までお願いします。
この運動が、地域の防災力を高めるだけでなく、日々の保育環境の質向上にも寄与していくことを期待したいです。