矢掛高校の国際講演
2025-10-24 18:51:47

岡山県立矢掛高校での国際協働を促進する講演会の様子

岡山県立矢掛高校での国際協働を促進する講演会の様子



2023年10月22日、岡山県立矢掛高校で、なかよし学園プロジェクトが「世界とつながる学びプロジェクト」という新たな試みとして講演会を開催しました。この取り組みは、ユネスコスクールとして地域探究「矢掛学」を推進する同校が、地域の枠を越えて国際的な課題に生徒たちが向き合う機会を提供するものです。講演会ではアフリカ、中東、アジアなど、さまざまな地域の社会課題に焦点を当て、自分たちの問題として捉える力を育成します。

講演会の流れ



講演会は、参加者が現地の映像や双方向の対話を通じて「平和とは何か?どのように作り出していくのか?」を一緒に考える構成で進行しました。特に「同じを見つける(Find the Same)」という視点が強調され、全ての人に平和を作る力があるという行動原則が提示されました。この体験に対する生徒たちの反応は非常にポジティブで、「世界は広いけれど意外と近い」や「自分も何かできる」という意見が多く寄せられ、自分たちの学びと国際的な出来事との関係を強く感じることができたようです。

さらに講演では、なかよし学園が実施したシリア・プロジェクトが紹介され、戦後直後の復興過程における教育の課題や子どもたちの現状についても詳しく説明されました。中村雄一代表はシリアやネパールの現地パートナーとリアルタイムでつながり、教室と世界の現場を直接リンクさせるライブ対話を実施しました。この対話を通して、生徒たちは直接質問を行い、報道で取り上げられる出来事が自分たちの生活とどのように繋がっているのかを実感しました。

生徒たちの変化



様々な国々の実情を学ぶことで、生徒たちの意識は大きく変化しました。特にシリア、アレッポでの内戦の実態や、新たに女性首相が誕生したネパールからのリアルな風景を通じて、個々の課題や地域の課題、そして国際問題が密接に関連していることを理解することができました。このような経験を通じて、平和や協力の重要性が浸透し、多様な視点を持つことの大切さが強調されたのです。

地域社会との連携



岡山県立矢掛高校では、地域の方々とも連携した教育プログラムが積極的に行われており、外国人への日本語教育など、地域に根付いた学びの環境が整っています。矢掛町地域おこし協力隊の伊藤博暁氏は、生徒たちが平和という難しいテーマに真剣に取り組む姿を見て感銘を受けたと述べています。戦争や災害が何か遠いところの出来事ではなく、彼ら自身の問題として認識するようになった場面は特に印象深いものでした。

今後の展開



今後、矢掛高校では地域資源を活用したプログラムの設計と実施が進められる予定です。12月からは世界各国での現地授業を行い、生徒たちの成果が国際的な教育支援活動に繋がる計画も進行中です。これにより、地域の学びが国際的な協働へと広がる「CoRe Loop」というサイクルを実現し、地域社会と世界への貢献を目指します。

まとめ


矢掛高校での「世界とつながる学びプロジェクト」は、生徒たちが自分自身の成長を実感し、国際的な視野を広げるきっかけとなる素晴らしい経験です。教育の場から地域と国際社会をつなぐ架け橋が築かれつつあります。今後もこの取り組みがどのように発展していくのか、大いに期待されます。


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