学生が描く持続可能な未来
千葉大学が発行した「千葉大学サステナビリティレポート2025」が、2025年9月29日にリリースされました。このレポートは、国立大学法人千葉大学の学生たちが中心となって制作されており、教育活動の一環として環境への取り組みや大学のビジョンが具体化されています。
学生主体の制作
このサステナビリティレポートは、環境ISO学生委員会が編集に関わり、編集長、執筆者、デザイナーまで、すべての工程を学生が行っています。今年は、編集部12名、執筆担当25名、デザイナーが1名という大規模なチームで構成され、学生が持つ新鮮な視点と熱意がレポートに反映されています。
編集長の蛭田愛海さんは、レポートでは千葉大学の取り組みを「環境」「社会」「パートナーシップ」の3つの観点から紹介し、大学の姿勢を視覚的に理解しやすく構成しました。また、学生のコメントを随所に掲載しているため、読者はその主体的な関与が伝わってきます。
レポートの構成
本レポートは以下の4つの柱で構成されています。
- - 教育・研究: 学部や大学院での教育活動、最先端の研究を通じた持続可能性の確立。
- - 環境的側面: カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーを目指した取り組み、安全で安心なキャンパスづくりなどが含まれます。
- - 社会的側面: 大学や学生団体による地域貢献や活動の様子が紹介され、地域社会とのつながりを強調。
- - パートナーシップ: 企業や自治体との共同プロジェクトにより、サステナビリティを実現。
特に、千葉大学が掲げる「YOKOTE VISION」に基づく長期的な目標についても触れられており、「2040年にRE100達成を目指す」との明確な宣言があります。このメッセージは、学生から教職員、地域社会に至るまでの強い連携を必要とするものです。
デザインのこだわり
デザインに携わった森永紗耶さんは、表紙に「YOKOTE VISION」の5色の線を取り入れ、千葉大学が多様な分野と連携しながら未来へと羽ばたく様子を表現しました。視覚的にも訴求力のあるデザインが成されていると高く評価されています。
過去の受賞歴
千葉大学の環境報告書は、過去にも「環境コミュニケーション大賞」において数度の受賞歴があります。2007年、2015年、2018年、2019年度には「環境配慮促進法特定事業者賞」を受賞し、2017年度には「優良賞」に選ばれています。これにより、大学のサステナビリティへの取り組みが社会に広く認められています。
まとめ
千葉大学の「サステナビリティレポート2025」は、学生の熱意と創造性を通じて持続可能な未来を追求しています。読者はこのレポートを通じて、大学の取り組みをより深く理解し、社会全体で持続可能な未来を築くきっかけとなることを期待されます。ぜひ、ドキュメントを手にとってその詳細をご覧ください。
本レポートのPDFは、
こちらから閲覧できます。 さらに、千葉大学の環境への取り組みについては、公式サイトにも詳しい情報が掲載されています。