西部中の平和カルタ
2025-11-12 13:57:51

対馬西部中学校の平和カルタがシリアへ!国境を越えた子どもたちの思い

対馬西部中学校の平和カルタがシリアへ!



2025年11月7日、長崎県対馬市の対馬市立西部中学校で行われた文化学習発表会は、地域の皆と共に学びの喜びを分かち合う特別な時間となりました。この日、同校が制作した「SEIBU PEACE KARUTA(西中ピースカルタ)」が、なんとシリアの授業で使われ、そこから感謝のメッセージが寄せられたことが発表されました。

“生きた教材”としてのカルタ


このプロジェクトは、「世界とつながる学びプロジェクト」の一環として進められています。従来の調べ学習や寄付・寄贈だけではなく、実際に自らの学びが世界で役立つことを肌で感じることを目的としています。シリアでの内戦や貧困の現実を知った生徒たちは、「自分たちの言葉で平和を届けたい」との思いから、共に読み札や取り札を作成し、平和へとつなげるカルタを完成させました。

このカルタは、7月末にシリアに届けられ、現地の授業で使用されることになりました。冒頭の基調講演では、現地での授業でカルタを通じて「争いを避けるには?相手を思いやるには?」といったテーマが生徒たちによって議論されている様子が紹介され、たくさんの感謝の手紙や動画が西部中学校に届きました。

自分たちの学びが世界に


現地の授業では、エンターテイメントと学びを融合させ、遊びながら「平和のつくり方」を学ぶことができたと言います。生徒たちは、自らの行動が国境を越えて広がる影響を実感し、「自分たちの探究が本当に世界の役に立つ」という感覚を学校全体で感じることができました。

このようなグローバルな取り組みは、西部中学校だけに留まらず、日本国内の多くの学校へ波及していく様子が見られます。全国50校以上がこのプロジェクトに参加し、これまでに1万人以上の子どもたちが世界との「つながり」を実感しています。このような実践型教育こそが、次世代のリーダーシップを育成する鍵となるのです。

平和について考える瞬間


その後の文化学習発表会では、シリアの子どもたちから届けられた折り鶴や手紙が生徒たちに手渡され、心温まる瞬間が訪れました。子どもたちは、ただ教室で学ぶだけでなく、世界の人々と繋がり、共に感情や思いを共有する大切さを感じることができたのです。

校長の梅野三惠先生は、7月の学びが「海の向こうの教室」へとつながっていく様子に感動し、一つの小さなメッセージが地域全体の連携をもたらしたことを強調しました。生徒たちが作ったカルタは、単なる教材ではなく、心のつながりを生む重要な道具であることを実感させます。

未来への希望


西部中学校の取り組みは単に教育の場を越え、平和や感謝の大切さを全校生徒・保護者・地域の皆に伝える機会を提供しました。これを通じて、子どもたちは「海を越えて心を届ける」という新しい学びの形を体験しました。

このような平和学習の輪が広まり、地域から世界へと繋がっていく未来。この活動は、対馬の地から発信された平和の種が、さまざまな形で育っていく原動力になることでしょう。

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトの代表、中村雄一は、「西部中の『SEIBU PEACE KARUTA』は、日本発の新しい平和教育モデルだ。これからも世界で活躍するリーダーを育てていきたい」と語っています。生徒たちの行動が、国境を越えた新しい動きを生み出し、平和を育む礎となることを期待しています。


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