DIVX Local LLMが変えるAI活用の未来
千葉県にて、AIを活用したソリューションの提供を行っている株式会社DIVXが、新たに「DIVX Local LLM」と呼ばれるプロダクトを発表しました。これは、企業の機密情報を外部に送信せずに自社内で大規模言語モデルを活用できるという画期的なシステムです。2025年10月9日からの提供開始が予定されており、業界内で話題になっています。
閉域環境でのAI運用のメリット
近年、生成AIの業務利用は拡大していますが、企業の機密情報をクラウドに送信することへの懸念が高まっています。特に、公共機関や金融業界などでは、個人情報や技術データの取り扱いに厳しい規制があります。これに伴い、DIVXは自社ネットワーク内でセキュリティを確保しながらAIの利用ができる「DIVX Local LLM」を開発しました。このシステムは、AIモデルの量子化により、大きな計算資源を必要とせずにハイエンドPCやワークステーションで動作することができます。
DIVX Local LLMの特長
この新しいAIプラットフォームは、単にローカルで動作するだけでなく、実運用における設計と運用に対しても大きな助けになります。「DIVX GAI v2」との連携により、権限設定や監査ログを一元管理できるため、業務の効率化が図れます。さらに、導入時のコストや運用負担を軽減できるため、多様なニーズに対応したPoC(Proof of Concept)を短期間で実現することが可能です。
量子化とセキュリティの両立
量子化技術を用いた「DIVX Local LLM」は、精度と速度を保ちながらコストを抑えることができます。これにより、従来は高価なGPUサーバが必要だった大規模言語モデルが、一般的なPC環境で稼働可能になります。また、閉域環境での運用に特化した設計が施されており、セキュリティ要件にも確実に対応。運用を効率化するためのテンプレートやスクリプトが同梱されているため、ユーザーは安心して利用を開始できます。
ジャパンITウィークでのデモ
「DIVX Local LLM」は、2025年10月22日から24日に幕張メッセで開催される「Japan IT Week 秋」に出展されます。このイベントでは、実機稼働デモを通じて、ハイエンドPCでのgpt-ossモデルの実行や、ネットワークの全体像を来場者に体験してもらう予定です。特に、閉域環境での処理速度や応答の質について、クラウド環境と比較しながらご紹介します。興味を持つ方は、ぜひデモの予約をお忘れなく。
最後に
DIVX Local LLMは、その開発背景に企業の声を反映させ、これまでのAI活用の課題を解決することを目指したプロダクトです。特に、閉域環境でのAI導入を希望する業界にとって、注目の技術と言えるでしょう。今後の展望としては、他のオープンウェイト大規模言語モデルへの対応も進めていく考えが示されています。AIの未来を自社のものとしたい企業にとって、DIVX Local LLMは見逃せない存在です。