三島竹島から世界へ。教育が紡ぐ国際交流と平和の架け橋

冒険の始まり、三島竹島の教育プロジェクト

千葉県松戸市に拠点を置く特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが、大名竹やハマギ餃子といった地域資源を活用して、鹿児島県の三島竹島にある三島竹島学園と連携しています。子どもたちが制作した竹のけん玉や地域の特産品を通じて、異なる国々との交流を広めるこのプロジェクトが「世界とつながる学びプロジェクト」として動き出しました。

この取り組みでは、三島竹島学園で学ぶ生徒たちが、竹のけん玉を制作し、それをシリアやルワンダに届けるというプログラムが実践されています。2025年の7月から8月にかけて、特にこの竹のけん玉は、シリアのアレッポおよびデリゾール、さらにはルワンダのキガリやルハンゴでの教育活動において教材として活用される予定です。

日本の生活知恵を学ぶ

竹のけん玉は、ただの遊び道具ではありません。このプロジェクトでは、子どもたちが「身近な素材を利用した道具作り」を学ぶ授業として位置づけられています。別の文化に触れることで、現地の子どもたちは日本文化や創造性を学び、豊かな感性を養う大切な機会となるでしょう。

歴史を背負ったルワンダとシリア

ルワンダは、1994年のジェノサイドの後、教育を主軸にした人材育成を政策の中心に据えてきました。この国での大会は、国際社会から「アフリカの奇跡」と称されています。一方、シリアは、2011年から続く内戦を経て、2024年に新しい自由を勝ち取るという歴史的瞬間を迎えました。ここでも教育が最も重要な支援活動の一つとして位置づけられています。

なかよし学園は、これらの国々で政治的立場に依存せず、教育を通じて持続可能な支援を提供しています。特に、教育を受けた子どもたちが未来を切り開くための鍵であるという認識が、このプロジェクトを通じて強調されています。

三島竹島の特産品がもたらす新しい価値

このプロジェクトでは、三島竹島産の特産品、大名竹やハマギ餃子も紹介されています。これらは「日本の味」として現地の人々に大きな興味を持たれ、異文化交流の重要な側面となっています。特にハマギ餃子は、地元住民が誇る貴重な食文化であり、どのようにして地域の資源が世界に届けられるか、そのプロセスは子どもたちにとって貴重な学びの場であると同時に、地域の誇りを感じさせるものでしょう。

マルチな交流で育成する子どもたちの視野

なかよし学園の代表、中村雄一氏は、この活動を通じ「子どもたちが自分たちの島の価値に気づき、それを誇りに思えるような実感を体験することが重要」と述べています。これにより、地域が持つ独自の文化や資源を世界に発信することで、次世代を担う新たなリーダーシップを育む機会に繋がります。

教育支援の継続と未来への期待

なかよし学園は、今後も「世界とつながる学びプロジェクト」を通じて、さまざまな地域での教育支援を強化し、地域資源を国際的社会と結びつける活動を続ける計画です。このプロジェクトの展開は、未来の人材育成に繋がるだけでなく、日本の地域と世界を結ぶ架け橋としての役割を果たすことでしょう。教育を通じて新しい平和の芽が育つことを期待しています。