いすゞ自動車のCHROが語る「人的資本経営」の重要性と未来への道筋
概要
一般社団法人プロティアン・キャリア協会が2025年7月18日(金)に開催したオンラインセミナー「人的資本経営をベースにした人事制度の改革」では、いすゞ自動車株式会社のCHROを務める有沢正人氏が登壇しました。今回のセミナーでは、多くの企業が抱える組織と個人の関係性を深めるための具体的な手法について語られました。
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本セミナーのアーカイブ配信が開始され、参加できなかった方でも視聴が可能です。TwitterやFacebook、LinkedInなどのSNSを通じて多くの反響を呼んでいるこのセミナーに興味がある方は、ぜひ視聴してみてください。
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人的資本経営の核心
セミナーの中で、有沢氏は「人的資本経営」の核心は社員一人ひとりの市場価値を向上させることだと強調。具体的には、以下の三つの柱を提案しています。
1.
公正な評価と報酬制度:透明性のある基準をもとに、各自の役割と業績に応じた公正な評価と報酬を実施。
2.
計画的な経営人材育成:若手社員を早期に対象にして人材を選抜し、キャリア形成を支援。
3.
キャリア自律の支援:社員自身が選択可能なキャリアパスを整備し、個々のニーズに応える体制を作る。
これらのアプローチによって、いすゞ自動車は持続可能な成長を目指しています。
CHROの役割
有沢氏は、CHROの役割を人事を単なるコストと考えるのではなく、むしろ「人材投資」と認識し、その効果を最大限に引き出すことだと述べています。そのために最も重要視しているのは、社員の生の声をしっかりと聴き、課題に対して具体的な対応策を約束する姿勢です。社員の意見を反映させるために「聞く力」と「打ち返す力」を強調し、ダイアログを重視しています。
企業の未来展望
いすゞ自動車では、今後さらに人的資本経営を進め、エンゲージメントサーベイの結果をKPIに設定する方針です。人的資本経営が企業の持続的成長と個人のキャリア自律を両立させることができるという信念のもと、今後ますます注目が集まることが期待されています。
登壇者について
有沢正人氏は、協和銀行でのキャリアをスタートさせ、MBAを取得後、人事と経営企画の分野で経験を積んできました。カゴメ株式会社やAIU保険での人事制度の設計・運用を経て、2025年からいすゞ自動車でCHROとして人的資本経営に取り組んでいます。
結論
今回のセミナーでは、企業が持続的に成長するための人的資本経営の新たなアプローチと、有沢氏の哲学が紹介されました。「人的資本経営」が未来の企業戦略における鍵となることを理解し、各企業がこの学びをどう活かすかが今後の課題です。興味のある方は、ぜひアーカイブをチェックし、未来への知恵を得てください。