国産SAF製造へ！エターナルホスピタリティが廃食用油供給で新たな挑戦

エターナルホスピタリティグループが廃食用油を活用したSAF製造へ

株式会社エターナルホスピタリティグループは、国産の持続可能な航空燃料（SAF）製造に向け、他の企業と連携し廃食用油の供給に関する基本合意書を締結しました。この取り組みは、日本の航空業界の脱炭素化を推進する重要なステップとなります。

取り組みの背景と目的

近年、地球温暖化への対策として、様々な企業が環境保護を意識した取り組みを進めています。特に航空業界は、温室効果ガスの大きな排出源の一つであり、持続可能な燃料の需要が高まっています。エターナルホスピタリティグループは、飲食業を通じて廃棄物を資源に変え、航空業界の脱炭素化に貢献することを目指しています。

具体的には、同社が運営する全国の焼鳥チェーン「鳥貴族」の対象店舗で出た廃食用油を、国産SAFの製造に利用します。このプロジェクトには、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYといった企業も参画し、各社がその専門分野で協力し合います。

合意書の詳細

合意文書には、エターナルホスピタリティグループが廃食用油を供給し、レボインターナショナルがそれを引き取るという具体的な取り決めが盛り込まれています。その後、SAFFAIRE SKY ENERGYが2025年から、大規模なSAF生産プラントでこの廃食用油を原料にしてSAFを製造します。日揮HDは、このサプライチェーン全体の構築をリードします。

この連携によって、製造から使用に至るまでライフサイクル全体で約84%のCO2排出削減が実現され、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。

鳥貴族の役割と背景

焼鳥屋「鳥貴族」は、1985年に大阪で創業し、全国で661店舗を展開する人気チェーンです。店舗では、100%国産の食材を使用し、環境に優しい取り組みが行われています。今後は、廃食用油を通じて環境への配慮をさらに強化していく計画です。

SAFの重要性

持続可能な航空燃料（SAF）は、従来の化石燃料から作られる航空燃料に比べ、環境負荷を大幅に削減できることが証明されています。SAFは主にバイオマスや廃食用油を原料として生産され、航空輸送において持続可能性を高める新たな選択肢となっています。このプロジェクトの成功は、他の業界にとっても良い模範となり、さらなるサステイナブルなビジネスモデルの展開を促進することでしょう。

未来への貢献

エターナルホスピタリティグループは「焼鳥屋で世の中を明るくしていきたい」という企業理念に基づき、今後も環境保護活動を進めていく方針です。持続可能な社会の実現に向けたこの一歩は、地域社会にも良い影響を与えることでしょう。新たな取り決めにより、今後のエコフレンドリーなビジョンの実現が期待されます。環境への配慮は、未来の世代を守るための重要な鍵であり、企業の社会的責任としても重視されるべきテーマです。

業界が一丸となり、持続可能な未来に向けた取り組みを進める中で、このプロジェクトが果たす役割はますます大きなものになっていくでしょう。