SEGNOS、アルツハイマー診断の未来を拓く
千葉市中心部に位置する株式会社SEGNOS(セグノス)は、公益財団法人小笠原敏晶記念財団が主催する「インキュベンチャー助成」に選定されました。同財団からの助成金額は1,000万円であり、これは地域の医療技術の向上に大きく寄与することが期待されています。
助成に至る背景
近年、血液を用いたアルツハイマー病の早期診断が注目されています。特に、血液中に存在する微量のバイオマーカーを検出する技術の需要が急増しています。その中で、SEGNOSが持つ超高感度免疫診断技術が評価され、今回の助成が実現しました。
この助成により、SEGNOSはThermaLISA(サーマライザ)法を基盤とした診断技術の実用化を加速させるとともに、診断薬メーカーとの協業を広く呼びかけます。自社の技術を活用することで、より早期にアルツハイマー病の診断が可能となる見込みです。
画期的な技術
SEGNOSの中心となる技術は、刺激応答性磁性ナノ粒子(Therma-Max、Vira-Max™)です。従来の免疫血清学的検査では、粒子径が数ミクロンの磁気ビーズが使われ、分散性が問題視されています。それに対し、SEGNOSは約100ナノメートルの粒子を用いることで、分散性と感度を向上させることに成功しました。これにより、偽陰性の発生を抑えつつ、迅速な診断が可能となります。
このナノ粒子は、温度や添加剤の変化によって凝集・分散を繰り返し、使い勝手が向上しています。その結果、診断のスピードと感度の両立が実現されました。
公益財団法人小笠原敏晶記念財団の役割
小笠原敏晶記念財団は、日本の産業の発展を目指して1986年に設立されました。インキュベンチャー助成は、新たな技術や製品に対して支援を行う制度であり、SEGNOSの採択はその活動の一環です。この助成を受けることにより、SEGNOSは更なる技術革新を目指します。
SEGNOSのビジョン
今後、SEGNOSは特にアルツハイマー病に注目し、早期発見・早期治療を通じて患者やその家族の負担を軽減することを目指します。血液1滴での簡便な検査が可能となれば、医療費の削減や医療現場の負担軽減にも貢献できるでしょう。
2026年には、アルツハイマー病の血液検査市場が約680億円に達すると予想されています。この成長市場でSEGNOSが担う役割はますます重要になるでしょう。
次世代の医療技術を担う存在として、SEGNOSは今後も成長を続けることが期待されます。千葉県内での新たなイノベーションが、社会全体を変革するきっかけになることを願っています。