中学生の足の健康を守るための取り組み
千葉県柏市にある地域のジュニアサッカークラブ「エクサス松戸」では、中学生の足の健康に対して深刻な問題が浮き彫りになりました。最近実施された調査で、47名のサッカー部員のうち、なんと半数以上が“外反母趾”や“浮指”といった足の変化が確認されたのです。この活動は、文部科学省の「土曜学習応援団」プログラムの一環として行われ、地域の柔道整復師が無償で提供した足育に関する出前授業です。
調査結果の詳細
調査の結果、以下のような状況が明らかになりました:
- - 外反母趾の傾向が見られた生徒:25名
- - 浮指の傾向が見られた生徒:35名
- - 偏平足の傾向が見られた生徒:14名
- - 膝下に痛みや違和感を訴える生徒:5名
- - 故障により練習を控えていた生徒:6名
特に“浮指”とは、立っている際に足の指が地面に着かず浮いたままの状態を指し、これは姿勢やバランスの崩れ、さらには足腰に対する負担増につながる可能性があるため、成長期の子供たちにとっては特に早期のケアが必要です。
足の健康に関する意識の向上
この調査を行った柔道整復師の上山和俊氏は、足の健康チェックの重要性について「日本では目や歯の検診が行われていますが足のチェックは行われていません。早い段階からの教育が必要です」と強調します。上山氏は地域密着のボランティアとして、このような健康支援活動を行っており、その詳細は整骨院のSDGs特設ページでも紹介されています。
地域との連携と今後の展望
この出前授業は、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」にも関連するものとして注目されています。今後は地域のクラブや学校、子育て支援施設と連携し、より多くの地域でこのような取り組みを継続していく予定です。
実際に参加した保護者が語る感想の中には、「スポーツをしているから安心だと思っていたが、自身の子供に足の不調が多いことを理解し考えさせられた」といった意見があり、家庭では見逃しがちな部分に気づくきっかけにもなったようです。
専門的な視点からの健康づくり
上山和俊氏は、合同会社かみやま足腰整骨院の代表を務める柔道整復師で、地域に根差した健康支援活動を行っており、子供たちの足の健康を守るために尽力しています。
これからも、こうした活動が広がり、足の健康に対する意識が高まることで、次世代のスポーツ選手たちがより健康に育つことを願っています。
参考リンク: 文部科学省「土曜学習応援団」プログラム