スターバックスが展開する「タンブラーチャレンジ」とは?
スターバックス コーヒー ジャパンが2025年5月にスタートした「スターバックス タンブラーチャレンジ」は、タンブラーの利用促進を通じてリユース文化のさらなる浸透を目指すプロジェクトです。この取り組みは音楽イベントや大学キャンパス、地域コミュニティーとの連携を通じて行われ、私たちの生活にタンブラーを取り入れる新たなきっかけを創出しようとしています。
「タンブラーチャレンジ」の背景
これまでもスターバックスは、マグやグラスを使うことを推奨し、タンブラーを持参したお客様には割引を提供するなどリユースの促進に励んできました。しかし、マイタンブラーの持ち歩きや利用は依然としてハードルが高いのが現状です。そこで「タンブラーチャレンジ」は「タンブラーを使いたくなる瞬間」を創り出すことにフォーカスし、さまざまな文脈での実践を通じて共感を呼び起こすことを目指しています。
3つのチャレンジ内容
1. 音楽イベントでの取り組み
「タンブラーチャレンジ#1」では、シンガーソングライターの平井 大さんが主催する音楽フェス『HIRAIDAI presents THE BEACH TRIP 2025』において、スターバックスのブースが設置されました。来場者がマイタンブラーを持参すると、アイスコーヒーが無料で提供され、特製のステッカーも贈られました。この試みは大好評を博し、5公演で5,067杯ものコーヒーが提供されるという結果となりました。
2. 大学キャンパスでのプログラム
「タンブラーチャレンジ#2」では、兵庫県の関西学院大学とのコラボレーションにより、「MY TUMBLER WEEKS」が実施されました。環境月間にあわせて、学生たちに気軽にマイタンブラーを使ってもらうため、通常250円のリユーザブルカップを110円で販売し、参加者には特別なステッカーが贈られました。多くの学生がこの取り組みに参加し、「地球のためになることを自分ができた」という声が寄せられました。
3. 地域のつながりを深める
「タンブラーチャレンジ#3」では、スターバックス湘南 蔦屋書店と連携し、「湘南の未来のために」をテーマにしたイベントが行われました。「マイタンブラーの利用で、自分の住む街にいいことが起こる」といった発想を基に、地域の廃棄物を削減し、緑を増やす取り組みが促進されました。参加者からは家族での楽しみとして高い評価を得ました。
最終的な目標
スターバックスは、これらのチャレンジから得られた知見を活かし、将来的には「タンブラーを持つことが楽しい、そして当たり前になる世界」を築いていきたいと考えています。店舗で提供される繰り返し使えるマグカップやグラス、そしてマイタンブラーを通じて、サステナビリティの重要性を顧客と共に考え、行動するきっかけを提供し続けることで、環境への配慮と持続可能性を実現していく意義を強調しています。
タンブラー部とは
スターバックスの「タンバー部」は、2023年からスタートしたお客様参加型のプロジェクトで、誰でも気軽に参加できる点が特徴です。マイタンブラーを持って来店することで、廃棄物削減に貢献しつつ、仲間と楽しむことができる仕組みになっています。タンブラー部は全てのマイタンブラー利用者を「TUMBLers(タンブラーズ)」として歓迎し、全国各地の店舗やアプリ、特設ウェブページで活動が展開されています。それにより、参加者が楽しみながら環境保護に貢献できることを目指しています。
これらの取り組みを通じて、スターバックスは未来を見据えた持続可能なビジョンを温め続けています。