柏市に地域新電力会社「かしわパブリックエネルギー」設立
柏市では、柏商工会議所および株式会社千葉銀行と共同で、地域新電力会社を設立することを発表しました。法人設立日は2025年4月18日を予定しており、翌年2026年4月1日からの電力供給開始を目指しています。
電源はごみ焼却による発電
新会社では、柏市内の清掃工場で発生するごみ焼却による発電を主な電源として利用します。この発電された電力は、柏市役所や消防局をはじめ、市立の小中学校など合わせて約90の公共施設に供給される予定です。最初の段階としては、市内の公共施設への安定した電力供給を目指し、その後には全公共施設への供給に拡大。さらに、将来的には民間への電力供給も視野に入れています。
概要と理念
この新電力会社は「かしわパブリックエネルギー」と名付けられ、資本金は3,500万円で構成されています。出資者は、柏市が2,335万円、柏商工会議所が1,000万円、そして株式会社千葉銀行が165万円です。社長には柏市副市長の染谷康則氏が就任する予定で、地域経済の活性化や脱炭素社会の実現に貢献するという強い理念を掲げています。
地産地消の推進
この取り組みの特長は、「電力の地産地消」です。柏市で生産された電力を、市内で消費する仕組みを構築することで、地域経済の活性化を図ります。地域のエネルギーを利用することにより、環境への配慮はもちろんのこと、地域住民の生活向上にもつなげていく狙いがあります。
将来に向けた目標
新電力会社は、経営基盤が安定した後、さらなる事業拡大を目指します。地域への還元事業として、再生可能エネルギーの導入支援を行い、市民の生活をより豊かにするための事業を展開していく計画です。柏市内における持続可能な発展に寄与するとともに、環境問題にも対応していく姿勢を鮮明にしています。
お問い合わせ先
この新電力会社に関するお問い合わせは、柏市環境部ゼロカーボンシティ推進課までお願いいたします。電話番号は04-7168-0703です。地域のエネルギー問題に関心がある方はぜひお問い合わせください。