JFEテクノリサーチがEV用電池の耐腐食性評価を強化
JFEテクノリサーチは、カーボンニュートラルの実現に向けて、電気自動車(EV)用の大型電池ユニットに対する長期耐食性評価サービスを拡充しました。この評価サービスは、並行して進むEV化の潮流に応じて、特に重要視される存在となっています。
カーボンニュートラルとEV電池の必要性
最近のモビリティ業界では、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが進んでおり、それに伴うEVの普及が急速に進展しています。これにより、車載用電池には長期間にわたる耐久性評価が求められています。その中で、複合サイクル腐食試験(CCT)が重要な役割を果たしています。これは、塩水噴霧や乾燥、湿潤などのサイクルを繰り返して、実際の環境下での腐食を模倣する試験法です。
CCT試験の課題
しかし、電池を対象としたCCT試験にはいくつかの課題があります。試験に要する期間が数十日から半年に及ぶことがあり、その間試験設備の占有が続きます。また、電池の耐久性試験特有の異常発熱への対策や、安全に試験を行うための設備投資も大きな負担となっていました。
JFEテクノリサーチの強み
JFEテクノリサーチは、JFEグループの一員として鉄鋼業を中核に、素材や部品の評価・分析技術を蓄積してきました。特に自動車産業との長年の取引実績があり、CCT試験における豊富な経験が強みです。さらに、リチウムイオン電池の試作や評価の受託も行っており、電池技術に対する専門的な知見も保有しています。これにより、安全性と効率性を両立させたCCT試験環境を整備し、受託評価サービスを拡充することが可能となりました。
サービスの特長
1.
安全設計
受託評価サービスでは、電池特有のリスクに配慮した多層的な安全対策が施されています。リアルタイムでの温度監視や異常時の自動停止機構、シャワー冷却機能などが完備されています。
2.
試験設備の充実
EV用の大型電池ユニットに対応した試験設備を整備しています。試験槽の内部サイズは幅2m、奥行き3m、高さ1.9mと、非常に広い空間を有し、最大耐荷重は1,500kg(または温湿度保障時は1,200kg)です。さらに、低温サイクル試験にも対応し、-20℃までの試験が可能です。
3.
試験ノウハウの豊富さ
JFEテクノリサーチは、CCT試験機を長年にわたって運用し、試験条件設計や管理に関する高度な知識を持っています。お客様のニーズに合わせた最適な試験計画を提案することができます。
導入によるメリット
- - 開発スピードの向上: 外部に長期試験を委託することで、自社のリソースを新規開発に集中させ、開発リードタイムの短縮が実現します。
- - コストの最適化: 設備投資や管理負担を軽減し、評価機会を確保します。
- - 安全リスクの低減: 専用の安全環境での試験により、社内試験のリスクを低減できます。
未来の展開
JFEテクノリサーチは、製造業に対して評価・分析技術を活かしたさまざまなソリューションを引き続き提供して参ります。この取り組みを通じて、カーボンニュートラル実現に向けた貢献を目指しています。
詳細情報は、
こちらのリンクからご覧いただけます。