全盲ミュージシャンたちによる感動のクリスマスライブが千葉で初開催！

感動のクリスマスライブが千葉市で初開催！

視覚障害を持つアーティストたちがプレゼンする「クリスマスライブ」が、2025年12月21日（日）に千葉市生涯学習センターホールで開催されます。このイベントは、全国から集結した20組以上の全盲アーティストが、一堂に会して華やかで心温まるステージを展開します。公演は午前11時から始まり、午後5時30分には終演の予定です。

このライブの目玉は、神奈川県茅ケ崎市出身のホルン奏者、坂田優咲さんや香川県から参加する視覚障害のバリトン歌手、北原新之助さん、さらには宮崎県出身の全盲のシンガー、高山ちひろさんといった、実力あるアーティストたちです。彼らは、クリスマスにぴったりな楽曲を披露し、会場を温かな音楽で包み込みます。

特に注目すべきは、全盲の舞台役者、美月めぐみさんと鈴木橙輔さんが執り行う『視覚障害者よくあるコント朗読劇』です。そして、埼玉県川越市出身のドラマー、山見竜太さんも全盲のバンドによる見事な演奏を繰り広げ、船橋市からはウクレレ弾き語りの山本愛実さんが参加します。

さらに、千葉市からは全盲のソプラノ歌手、中野早苗さんが登場し、その素晴らしい歌声で魅了します。クリスマスライブでは、このライブのために特別に作り上げられたオリジナル曲『スーパークリスマスソング』も披露され、青森県出身の全盲のシンガーソングライター、板橋かずゆきさんとのコラボレーションにより、感動的なフィナーレを迎えます。

このイベントは、視覚障害者の自立を促す取り組みとしても注目されています。千葉市内の四街道少年少女合唱団と千葉若潮少年少女合唱団が、子供たちとともに全盲ミュージシャンと共演し、共生社会の実現を目指します。彼らの美しい歌声が会場を響かせ、聴衆に鮮やかな体験を提供します。

また、ライブの会場となる千葉市生涯学習センターの2階には、クリスマスツリーや手作りの焼き菓子、入れ立てのコーヒーなどを楽しめるスペースも用意されています。この温かい雰囲気の中で、全盲のミュージシャンたちの音楽を堪能できるのです。

イベントの主催者である一般社団法人視覚情報サポートラジオの前田憲志代表は、自身も全盲であり、視覚障害者の音楽活動を支援する活動に長年取り組んでいます。彼の情熱が、今回のライブを実現へと導きました。イベントを通じて、視覚に障害がある人々にも「視界のないクリスマス」を楽しむことができるという希望を与えたいと語ります。

チケットは、前売り1,000円、当日券1,500円で、5歳以下は無料です。詳細な情報やチケット購入方法は、公式サイトにて確認できます。クリスマスの特別な瞬間を共に奏でるために、皆さまのご来場を心よりお待ちしています。見えない力で、希望の光を届けたいという熱い想いがこのイベントに込められています。音楽の力で心をつなぎ、感動の一日をお届けします。