アジラと警察研究所の共同研究
2024-12-20 16:48:40

アジラと科学警察研究所が共同研究を行い新技術を発表

共同研究で進展した映像解析技術



株式会社アジラ(以下、アジラ)は、千葉県柏市にある科学警察研究所と共同で進めた研究の成果を報告します。この度、両者が協力して発表した論文が、2024年に開催されるIEEEのRIVFに採択されました。この研究の中心テーマは、AIを用いて映像内から不審な行動をする人物を特定するというものです。

不審行動検知の現状と課題


映像を解析する技術は既に多く存在していますが、従来のアルゴリズムには通常プライバシーの問題が常につきまとうため、実際の運用が難しい側面があります。また、従来用いられてきたデータセットが理想的な環境でのデータで構成されていることも、実際の現場とは大きくかけ離れた映像についての評価となっています。さらに、環境による違和感の定義も非常に難しい課題です。

画期的な骨格推定技術


今回の研究では、アジラの骨格推定技術を活用して、映像から生成された骨格モデルを解析することで、プライバシーの問題を克服し、周囲の環境に関する課題を解消しました。具体的には、RGB画像から人物の骨格情報を抽出することで精度を向上させることを実現しました。

さらに、不審者行動を実際に警察官がアノテーションしたデータを基にした独自のデータセットと、アカデミックデータセット「SanghaiTech」を比較し、独自のデータセットの有効性を確認した結果、骨格情報を使用した場合の方が高精度で不審行動を検知できることが分かりました。

新しいアプローチによる不審行動の予測


アジラは、映像解析に基づく特許も所有していますが、今回の共同研究では全く異なるアプローチを採用しています。このAIは、映像内の人物が数秒から数十秒先にどのような行動を取るかを予測し、実際の行動と比較することにより、不審行動や異常行動を特定します。つまり、通常の行動からそれた位置にいる人物を判断するという革新的な手法です。

実運用に向けた課題


ただし、このAI技術を実際の現場に直ちに導入するためには、解決すべき課題があります。アジラはこれらの課題に取り組むため、今後も研究を続けていく方針です。これにより、全ての方々に安心・安全を提供し、社会のインフラとしてさらなる価値を提供することを目指します。

IEEEと共同研究の意義


IEEEは、技術革新に寄与する世界的な専門家組織であり、アジラと科学警察研究所の共同研究もその一環として位置付けられます。人類の生活を豊かにする技術を推進していく上で、このような研究は非常に重要な役割を担っています。

公式情報


  • - 科学警察研究所
所長:木下 博之
所在地:千葉県柏市柏の葉6丁目3番地1
業務概要:研究・開発、鑑定・検査、研修・指導
公式サイトはこちら
  • - アジラ
代表者:尾上 剛
所在地:東京都町田市中町一丁目4-2
事業内容:AI警備システム『AI Security asilla』開発と販売
公式サイトはこちら

今後も、アジラは技術革新を推進し、より良い社会の実現に貢献していきます。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 株式会社アジラ 科学警察研究所 AI技術

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。