鴨川シーワールドで新しい仲間が登場!
千葉県鴨川市に位置する鴨川シーワールドでは、自然界で育った「カミナリイカ」が新たにお目見えし、多くの来園者を楽しませています。これは、鴨川シーワールドにおける繁殖成功を記念するもので、深海の神秘をはらんだこのイカについて詳しくご紹介していきます。
カミナリイカとは
和名「カミナリイカ」は、英語で「Kisslip cuttlefish」と呼ばれるこのイカは、体長が最大で50cmにも達する大型のコウイカの一種です。特徴的な眼のような模様を持つ背中が、目を引くポイントとなっています。また、別名として「紋甲(もんこう)イカ」でも知られており、特に生態や行動についての研究が進められています。
自身の体色を自在に変化させる能力を持つカミナリイカは、自然界では水深50~100メートルの砂泥底で生息しています。そのため、隠れ身を使う場面を見ることができ、来場者にとっての見どころとなっています。
繁殖に成功!
このカミナリイカは、2025年の1月に搬入された親イカから生まれたもので、3月頃に産卵され、5月中旬には無事にふ化が完了しました。最初は体長が約1cmだった赤ちゃんイカも、成長を遂げて現在はなんと約15cmにまで育っています。この生育過程では、主に活アミを餌として与え、次第に冷凍餌にも慣れさせるなど、細やかな管理が行われています。
こまめな水槽の掃除や、成長に合わせた水槽の調整は飼育スタッフが行い、カミナリイカの健康を守る取り組みも続いています。ここまで成長したカミナリイカたちは、エコアクアローム「河口」と呼ばれる水槽に展示され、観覧者は彼らの自然な行動を観察することができます。
彼らの不思議な生態
カミナリイカは、隠れるために砂浜に擬態することが得意です。時には体色を変え、まるで自然の一部となっているかのような姿を見せることがあります。また、餌を捕まえる際には瞬時に触腕を伸ばす動作を見せ、その巧みなハンティング技術に来場者は気づいて驚くことでしょう。興味深いのは、観察するタイミングによって異なる姿を見られることです。運が良ければ、実際に餌を捕まえる瞬間を目撃できるかもしれません。
この新たな仲間を通じて、海の生き物たちの不思議さや美しさを再確認することができるでしょう。
【映像】【カミナリイカについて】
こちらをチェック!
鴨川シーワールドに行こう
鴨川シーワールドでは、カミナリイカ以外にも多様な海の生物が展示されており、シャチやイルカ、アシカのパフォーマンスも楽しめます。家族や友人、大切な人と共に、海の仲間たちと素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
特にカミナリイカの展示は、この時期限定の特別な体験です。ぜひ、足を運んでその魅力に触れてみてください。