鉄絵銅彩神谷紀雄陶展「春風陶花」
千葉市を拠点に活躍する陶芸家、神谷紀雄の初個展が2025年1月27日から4月5日まで、千葉県立美術館にて開催されます。「春風陶花」と名付けられた本展覧会では、神谷が手掛ける「鉄絵銅彩」技法による陶芸作品約80点が一堂に会し、彼の豊かな創作の軌跡を辿ります。
神谷紀雄の歩み
神谷は1940年、栃木県益子町の窯元に生まれ、幼少期から陶芸の道を志しました。多摩美術大学で彫刻を学んだ後、重要無形文化財保持者の田村耕一氏に師事しました。現在、神谷は千葉県内の美術活動の振興にも貢献しており、千葉県美術会の会長を務め、様々な陶芸の公募展でもその作品を披露しています。2025年12月には文化庁長官表彰も受賞しています。
展覧会の内容
本展では、初期作品から現在に至るまでの代表作を集めた展示に加え、未発表の新作も含まれています。「鉄絵銅彩」の技法は、酸化鉄による文様と銅彩を組み合わせたもので、その独特の彩りが作品に表れています。特に神谷が「字を書くように絵を描く」と語るように、温かみのある筆使いが特徴的です。
展示セクション
展覧会は以下の5つの章に分かれています。
1.
「鉄絵銅彩」前夜 ―益子に生まれて 初期作品が展示され、益子焼の技法が見られます。
2.
唯一無二の技法へ「鉄絵銅彩」 鉄絵と銅彩の技法を詳しく解説し、作品の魅力に迫ります。
3.
生活の中で 公共空間での陶壁作品も紹介され、神谷の作品がどのように人々に寄り添ってきたのかを考えさせられます。
4.
この道60年 神谷が創作を続けてきた言葉とともに、最新作20点も展示されます。
5.
千葉東寺山町 神谷が工房を構える地元の自然や環境がいかに彼の作品に影響を与えているかを示します。
見どころ
特に注目すべきは、神谷自らが書き下ろした本展の題字「春風陶花」。この作品を通じて、神谷の感性と技術がどのように融合しているのかを深く理解できます。
また、神谷紀雄陶展の開催に合わせて、千葉県立美術館が主催する千葉県美術展覧会の関連作や、洋画家・中山忠彦の新収蔵作品も同時に展示されます。これにより、地域の皆さんは陶芸だけでなく、他の芸術作品も楽しむことができます。
イベント情報
オープニングセレモニーは1月27日午前11時から行われ、神谷と学芸員による展覧会解説も予定しています。講演やワークショップも開催され、参加者が陶芸の魅力を直接体験できます。
参加方法
入場料金は一般500円、高校・大学生250円で、中学生以下や65歳以上の方、障害者手帳を持つ方は無料です。月曜日が休館日ですが、特定日は開館します。
この限定展覧会を通じて、千葉ゆかりの陶芸家神谷紀雄の世界をお楽しみください。彼の作品が、春の訪れを彩る素晴らしい体験となることでしょう。