千葉大学医学部が消防団に参加! 地域防災を強化する新たな取り組み
令和6年12月26日、千葉市役所にて、千葉大学医学部からなる機能別消防団チームの発足式と入団式が行われました。この取り組みは、「千葉市と国立大学法人千葉大学との包括的な連携に関する協定」に基づいており、今後の地域防災活動に大きな期待が寄せられています。
発足式には、千葉市長の神谷俊一氏、消防団長の佐藤薫氏や千葉大学の三木隆司医学部長、牧慎太郎特任教授、中田孝明教授などが出席しました。入団者は医学部の5年生で構成され、代表の橋本俊亮さんをはじめとして、合計11名が正式に消防団に加わりました。
式典の中では、神谷市長が「医学部生の専門技術を活かして、市民の安全を守る活動を期待しています」と述べたほか、三木医学部長も「人命救助に貢献したいという意欲を地域に役立てたい」と発表。代表の橋本さんは、報道陣からの取材に対し、「国内初の大規模災害団員チームとしての活動にやりがいを感じています」と力強い意気込みを語りました。
この新チームは、令和7年1月1日から正式に活動を開始し、大規模災害が発生した際には、応急救護やその他の救助活動に従事します。更に、平常時には千葉市消防局との連携訓練を通じて、技術の向上に努めていく予定です。
小野寺淳教授(災害治療学研究所)は、「地域防災に貢献できるよう全力を尽くします。防災教育の重要性を痛感しており、今後その活動も強化していく予定です」と、その意義を強調しました。また、研究活動にも力を入れており、災害関連の基礎研究を進める上で、資金調達の難しさも訴えています。千葉大学みらい医療基金への寄付を呼びかけており、研究支援を求める姿勢も示しました。
この機能別消防団チームの設立は、地域の防災体制を一層強化するものと期待されています。災害がいつ発生するかわからない現代、地域住民との協力を通じて、安全な千葉市作りに向け、千葉大学の医学部生たちがどのように活躍していくのか、今後の活動から目が離せません。