救助・医療訓練会
2025-04-09 17:25:17

全国初の実践的救助・医療訓練会「Rescue Training Module™」を開催

専門的な救助・医療訓練が叶う「Rescue Training Module™」



地震の被害を受けた建物から要救助者を安全に救出するための新たな訓練設備「Rescue Training Module™」が、2025年4月19日・20日の2日間、日本大学船橋キャンパスで全国初の訓練会を開催します。この訓練では、消防救助隊や医療従事者など、約100名の専門家が集まります。

「Rescue Training Module™」の開発背景と目的



「Rescue Training Module™」は、1995年に起こった阪神・淡路大震災を受けて、倒壊した建物内での迅速な救助と医療の重要性が広く認識されたことを背景に開発されました。このモジュールは、日本大学理工学部の宮里直也教授の監修により、実際の災害現場のようなシミュレーションを可能にしており、これまでに不足していた体系的な訓練環境の提供を目指しています。

特に、倒壊によって押し潰されそうになった要救助者に対して、救助と同時に医療活動を行う「がれきの下の医療(CSM)」を実践的に学ぶことができることが本モジュールの大きな特徴です。これにより、救助活動を行う隊員だけでなく、医師や看護師など医療従事者の育成にも寄与します。

訓練の内容と特長



今回の訓練では、次のような内容が実施される予定です。
  • - 典型的な倒壊構造の再現: 上層階がつぶされる状況を安全に再現し、実際の現場で求められるスキルを身につけます。
  • - 実践的な救助・医療訓練: 救助と医療が連携しながら活動するためのトレーニングが行われます。
  • - 共助訓練: 消防団や地域住民も参加することで、災害時の地域全体の対応力を強化します。

「Rescue Training Module™」は、トラックでの運搬が可能で、迅速に設営・撤去ができる可搬型の設備です。そのため、全国各地での防災訓練にも活用できることが期待されています。

今後の展望



今後、減災ソリューションズは、全国の自治体や教育機関、消防団との連携を強化し、この「Rescue Training Module™」を利用した訓練を広めることで、地域の防災力を高めていく考えです。参加者は、救助と医療の連携の重要性を再認識し、より多くの命を救う力を身につけることができるでしょう。

終わりに



本訓練会は、過去の大地震での経験を踏まえた、具体的かつ実践的な訓練機会を提供するものであり、災害に備えるための土台を築く重要な一歩と言えます。報道関係者には、この貴重な機会を通じて、救助・医療連携の実態を目の当たりにすることができることを期待しています。参加希望の方は、ぜひご連絡をお待ち申し上げています。


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