概要
千葉県袖ケ浦市にある袖ケ浦市郷土博物館で、令和7年5月3日から7月21日まで特別企画展『村のくらしと一大事-江戸時代の事件記録を読む-』が開催されます。この企画展は、過去の事件を通じて、江戸時代に生きた人々の価値観や生活の実態に迫るものです。
企画展の目的
地域に残る古文書は、先人達の歴史の証人と言えます。特に、文字で記された資料には、その作成者の意志や思いが込められており、これを読み解くことで多くの真実が見えてきます。今回の展覧会では、江戸時代の様々な刑事事件をテーマに、当時の村の暮らしや人々の考え方について考察します。具体的には、袖ケ浦市周辺で起こった事件や人々の反応、生活の危険について深堀りしていきます。
展示内容
展覧会は複数のセクションに分かれて構成されています。主な内容は以下の通りです。
村で事件が起きた時
村社会で発生した事件を中心に、事件がどのように発覚し、通報が行われ、被疑者がどのように捕らえられたのかを学びます。このプロセスを通じて、当時の村の決まり事や法的手続きを理解します。
本当にあった村の事件
実際に起こった事件として、変死体の発見や強盗、冤罪事件、火事など多様なトピックが取り上げられます。これにより、当時の人々がどのような危険にさらされていたかが見えてきます。
寺社を巡る事件
このセクションでは、寺社に関わる事件を掘り下げます。住職の失踪や寺院での強盗、神社の祭りでのトラブルなど、宗教と社会が交わる舞台での様々な出来事を紹介します。
事件・訴訟の顛末
事件のその後を追い、訴訟に至る経緯や、その結果が地域社会に与えた影響を考察します。これにより、当時の法制度の理解が深まります。
開催情報
- - 開催期間: 令和7年5月3日(土・祝)~7月21日(月・祝)
- - 会場: 袖ケ浦市郷土博物館 2階特別展示室
- - 主催: 袖ケ浦市郷土博物館
- - 入館料: 無料
- - 休館日: 7月21日を除く毎週月曜日
関連事業
展示解説会
- - 日時: 6月7日(土)・7月12日(土) 11:00~12:00
講演会「深読みで楽しむ古文書の魅力」
- - 講師: 吉田伸之氏(東京大学名誉教授)
- - 日時: 7月19日(土) 13:30~15:00
- - 会場: 根形交流センター(根形公民館)2階視聴覚室
- - 参加費: 無料 定員50名(申込先着順)
- - 申込方法: 電話または申込フォーム 申込締切:7月17日(木)
まとめ
江戸時代の暮らしや事件について深く知ることができる本企画展。地域の歴史や文化を感じながら、先人たちの思いを探る貴重な機会です。ぜひ足を運んでみてください。