千葉県・東葛地域が認知症フレンドリーなまちづくりに挑戦!
千葉県我孫子市を拠点に、特定非営利活動法人イシュープラスデザインが主導する認知症フレンドリーな地域づくりプロジェクトが始まりました。この活動は、休眠預金活用事業の一環として実施され、地域の高齢者が孤立せず、安心して暮らせる社会の実現を目指しています。
「認知症世界の歩き方」プロジェクトが育んだご縁
このプロジェクトは、「認知症世界の歩き方」という書籍に端を発し、約100名の認知症を抱える方へのインタビューから得られた知見を基にしています。彼らが直面する日常の困難や感情を深く理解し、認知症に対する偏見を無くそうという意図があります。
特に、認知症になると社会とのつながりが失われることが発症リスクの増加や症状の進行に大きく関与しているため、この事業では正しい認知症の理解を広げることを目指しています。
認知症フレンドリーな地域づくりを意識した活動
本プロジェクトは、二つの主要な活動を中心に展開されます。まず一つ目は、「認知症世界の歩き方実践(対話&デザイン)ワークショップ」です。このワークショップでは、参加者が認知症の特性を理解し、認知症の方との良好なコミュニケーションを築くことを目指します。
参加者はアニメーションやカードワークを通じて、実際の症状やトラブルについて学び、認知症ご本人が気づきにくい障壁を視覚的に認識することができます。
ワークショップでは、当事者や支援者が500名集まって互いに意見交換をし、地域がどうギャップを埋めるべきかを考えます。
ファシリテーター養成講座で地域のリーダーを育成
二つ目の活動として、「旅のガイド養成講座」が計画されています。ここでは、地域に根ざしたファシリテーターを育成し、地域ごとでワークショップを行えるようにします。受講生は、認知症に関する基礎知識や運営スキルを習得することができます。
この講座は、認知症への理解を深めるだけでなく、地域の支援体制を強化する重要な役割を果たします。定員は30名で、受講料は通常よりも大幅に抑えた金額で提供され、参加しやすい環境を整えています。
認知症への理解を深め、地域の未来を築く
本プロジェクトが目指すのは、認知症を持つ方々が生き生きと暮らせるような地域づくりです。さまざまな活動を通じて、理解を深めることで、認知症に対する誤解や偏見をなくし、共感と思いやりにあふれた社会を実現することが期待されています。
このプロジェクトへの参加は無料で、地域の人々が認知症への理解を深め、共に支え合える環境を築いていく大きな一歩となるでしょう。地域に住む人々が協力し、認知症のある方々が安心して暮らせる環境を共に作り上げていくことを目指しています。
ぜひこのプロジェクトに参加し、一緒に認知症フレンドリーなまちづくりに取り組んでみませんか?