水資源管理の新時代
2025-04-02 11:15:27

日本における水資源管理の新たな取り組み『ジャパン・ウォータースチュワードシップ』始動

日本における水資源管理の新たな取り組み



日本の水問題が深刻化する中、「ジャパン・ウォータースチュワードシップ(JWS)」が始動しました。これは、Alliance for Water Stewardship(AWS)との協力によって設立されたもので、国内企業が協力し合い、水資源の持続可能な管理を推進するための取り組みです。2023年3月5日より正式に始動したこのプロジェクトは、特に水道の老朽化や水源涵養林の荒廃、農作物の輸入問題等の課題を解決するために重要な一歩とされています。

日本の水問題について



近年、日本各地で水に関する多くの問題が顕在化しています。水道料金の高騰に加え、天然水の水源が枯渇しつつある中で、気候変動の影響も大きく、干ばつや豪雨が農作物の生産に直結していることも頭が痛い現状です。これらの課題に対処するためには、企業間の連携が不可欠となる中、JWSの設立は画期的なものです。

JWSの目的と活動内容



JWSでは、流域での責任ある水資源管理を促進します。具体的には、日本国内の企業を対象に日本語プログラムの研修提供やネットワーキングを行い、流域やサプライチェーンにおける共同活動を推進します。また、行政機関とも連携を強化していく予定で、これにより水リスクへの影響力を高めていく考えです。

AWSは2025年から日本をウォータースチュワードシップ推進の戦略国として位置付けると発表しており、今後の展開が注目されます。

AWSとは?



Alliance for Water Stewardship(AWS)は、環境意識の高い企業と自然保護団体が共同で設立した国際的な機関で、「水のサステナビリティ」をリードしています。ウォータースチュワードシップとは、地域住民や他の利害関係者を巻き込みながら、水の公平で環境に持続可能な利用を実現する活動を指します。現在、200以上の企業や団体がこの機関に加盟しており、世界中で約300の施設がAWS認証を取得しています。

参加企業の取り組み



1. MS&ADインシュアランス グループ


このグループは、レジリエントで持続可能な社会を目指し、流域の治水活動や水循環保全に関わるプログラムを推進しています。地域の大学や金融機関と協力し、共に問題解決に取り組んでいます。さらに、自然資本の管理に関する科学的な知見を提供することに注力しています。

2. 栗田工業株式会社


水処理分野で貢献する栗田工業は、北米やブラジル、インドネシアでの水資源問題解決に向けたプロジェクトにも参加しています。今後はAWSに参画し、持続可能な水資源管理の実践を強化していく予定です。

3. サントリーホールディングス


サントリーは、日本で初めてAWS認証を取得した企業です。現在、最高位のプラチナ認証を3つの工場で取得し、ウォータースチュワードシップの浸透を促進しています。

4. 日本コカ・コーラ


コカ・コーラ社は、グローバル規模で流域の水資源管理に取り組んでおり、国内でも責任ある水資源利用を推進しています。

5. 八千代エンジニヤリング


長年にわたり水資源管理やリスクアセスメントに関わってきた八千代は、最近、AWS導入支援を通じて流域の健全性向上に寄与しています。

未来に向けた展望



JWSの始動により、日本における水資源管理は新たな段階へと進みます。各企業は知見を共有し、協力しながら、より良い水の未来を築くための道筋を模索しています。AWSの最高経営責任者エイドリアン・シム氏は、日本国内外の水リスクに対処するための行動が急務であると述べ、多くの企業と共に水の未来へ向けた切り開く手助けができることを期待しています。持続可能な水資源管理の普及は、日本全体にとって重要な課題であり、JWSに多くの企業や団体が参加することを願っています。


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