寿司と血糖値の関係
2025-09-29 10:41:57

寿司を食べることで血糖値に与える好影響についての新しい研究成果

寿司の摂取が血糖値に与える好影響とは?



最近、注目を集めているのが、株式会社ゼンショーホールディングスと京都大学の共同研究による「寿司と血糖値」の関係です。この研究の結果、寿司を食べることが食後の血糖値に良い影響を与えることが確認されました。2025年8月27日から29日にかけて開催された日本食品科学工学会第72回大会において、この研究成果が発表され、その意義が注目されています。

研究の背景と目的



近年、血糖値の管理が健康維持において重要視されています。特に中高年層においては、糖尿病や動脈硬化に悩む人が増えており、血糖コントロールのための食事法についての関心が高まっています。その中で、和食の代表とも言える寿司のさらなる健康価値を探ることが、今回の研究の目的です。

研究の方法



本研究では、健康な18歳から25歳の男女30名(男性16名、女性14名)を対象に実験を行いました。被験者には、以下の3つの食事を用意し、その後の血糖値を測定しました。
1. 寿司12貫(A)
2. すし飯のみ12貫(R)
3. 半シャリ寿司12貫(RT)

また、すし飯と寿司種(ネタ)の食べる順番による影響も調査しました。その結果、寿司を摂取した場合、すし飯のみを摂取した場合に比べて食後血糖値が抑えられることが確認されました。

研究の結果



  • - 寿司を摂取した際、すし飯のみを食べた時よりも、血糖値の上昇が抑えられたことが明らかになりました。
  • - 北海道の米を使用したすし飯と新鮮なネタの組み合わせは、血糖値を安定させる効果があることが示されました。
  • - さらには、炭水化物であるすし飯とたんぱく質である寿司種の同時摂取が、血糖値上昇を抑制することは、たんぱく質だけを先に摂取した場合と同等の効果が見られました。

このようなことから、寿司は健康的な食事として期待されており、糖質が気になる方でも安心して楽しめる料理であることが確認されました。

ゼンショーグループの取り組み



ゼンショーグループでは、食と健康に関する情報発信を行っています。食健ラボでは「おいしいものをガマンしないで楽しんでほしい」という理念のもと、食事の健康価値について研究し、その結果を広く発信しています。

  • - ロカボ認定商品: 緩やかな糖質制限を実現した商品を提供。これにより、食後の血糖急上昇を抑えることができます。
  • - たんぱく質の摂取: 不足しがちなたんぱく質を意識した商品設計も進めています。

今後は、この研究成果をもとに、さらなる食と健康の開発・サービス提供を行っていく予定です。

共同研究者の声



京都大学大学院農学研究科の林由佳子教授は、近年の食事管理の重要性を指摘し、血糖値のコントロールが肝要であると述べています。食べる順番を工夫することで、血糖値を効果的にコントロールできる方法がある中、寿司については寿司の形で楽しんでも良いとし、食事の楽しさと健康を両立させる可能性を示唆しました。

まとめ



この研究結果は、寿司がただの美味しい料理だけでなく、健康的な選択肢であることを示しています。多くの人々が和食の魅力を再認識し、寿司を通じて健康維持に繋がることを期待しています。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 寿司 ゼンショーHD 血糖値

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。