新たなキャリア支援の時代「プロティアン2.0」
一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行った「AI×参加者キャリア意識調査」の結果が発表され、キャリア支援における革新的な方向性が明らかになりました。この調査は2025年8月30日に開催予定の「プロティアン・フォーラム2025〜働き方と生き方の未来生成〜」に向けて実施されました。
調査の結果、なんと83.0%の回答者が自分のキャリアに対して高い自律意識を持っていることが確認され、さらに87.1%が生成AIを自身の成長の機会として前向きに捉えています。この結果を受けて、プロティアン・キャリア協会はAIと人間が一体となって新しいキャリア開発時代を作り上げる「プロティアン2.0時代」を宣言しました。
調査結果の主要ポイント
この調査結果は、特にミドル・シニア層からの回答が多く、74.4%が占めています。このことは、キャリアの転換期にある層が新たな支援を求めていることを示しています。以下に、調査から浮かび上がった注目すべき点をいくつか紹介します。
1. 生成AI×専門家の協働モデル
調査では、87.1%が生成AIに対してポジティブな印象を持ち、54.1%が新たなスキル習得の機会を期待しています。生成AIを利用することで、よりクリエイティブな業務に集中できる環境が整うことが期待されています。
2. 組織を超えた支援ネットワーク
なんと64.2%の回答者が、利害関係のない社外専門家の支援を希望しています。この結果は、現行の支援体制では不足している客観的なアドバイスが求められていることを示しています。
3. 対話型支援の重要性
この調査により、生成AIの期待が情報提供型でなく、内省を促す対話型支援へとシフトしつつあることが分かりました。「自身の考えを整理する問いかけ」を求める声が多く、まさにキャリア支援のスタイルが変化しているのです。
4. 自己決定権の尊重
キャリア支援において最も重要な要素は実践的なアドバイスであり、自己決定を重視する姿勢が浮かび上がりました。自由記述で「自らのキャリアを決めるのは自分」という意見が多く寄せられ、キャリア開発におけるIndividualの自立性が求められています。
結論
今回の調査結果は、キャリア開発がAIと人間の専門性の協働によって進化していることを示しています。この「プロティアン2.0時代」において、プロティアン・キャリア協会は組織の枠を超えた客観的な支援と、AIによる対話の機能を組み合わせた新たな支援モデルを確立することが、個人と組織双方の成長にとって鍵であると提言しています。今後も、この新しい時代において、組織と個人が共に成長できる社会の実現に向けて活動を続けていく所存です。
◆ 調査データは
こちらからダウンロード可能です。
協会について
一般社団法人プロティアン・キャリア協会は、キャリア開発を支援する専門機関です。個人のキャリア自律を促進し、組織の枠を超えた支援モデルを提供することで、より良いキャリア形成に寄与します。