健康まちづくりと高校生
2025-11-13 11:45:57

夜間部高校生が描く未来の健康なまちづくりプロジェクトの成果と展望

健康まちづくりプロジェクトが評価され、千葉県知事賞を受賞


千葉県立佐倉南高校の定時制夜間部の生徒たちが共同で取り組んだ健康まちづくりプロジェクトが、「ちばコラボ大賞(千葉県知事賞)」を受賞しました。このプロジェクトは、一般社団法人Spiceとの協力を通じて、地域の人々が健康に過ごすための仕組みを考案したものです。生徒たちは、健康を見つめ直し、地域社会とつながることの重要性を学ぶ中で、自らのアイデアを形にする努力を重ねました。

プロジェクト立ち上げの背景


2023年の秋から開始されたこの健康まちづくりプロジェクトは、定時制夜間部の生徒が「健康とは何か?」という問いを立てることから始まりました。多くの生徒が、働きながら学ぶ中で感じる身体的・精神的な疲労、貧困や困難な家庭環境といった背景を持ち、健康に対する意識が低下していました。そのため、生徒たちは「心の健康」にも着目し、より広い視野で健康を捉え直す必要があると考えました。

地域と一体となった取り組み


Spiceは、生徒たちと定時制高校の教員と協力し、地域の様々な人々を巻き込む授業を設計しました。授業には、岩渕薬品株式会社の社員も参加し、生徒たちのアイデアを支持し、共に考える大切な存在となりました。2024年5月には生徒たちが生み出した「Walkableな道」についてのプレゼンテーションを行い、佐倉市職員からも支持を受けることができました。このように、地域の大人たちとの連携が、着実に生徒たちの自信と意欲につながっていきました。

具体的な成果と未来への道


プロジェクトの重要な成果の一つは、「歩いていると楽しくなる道」を実現するアイデアの具現化に向けた第一歩として、株式会社humorousが開発した蓄光パネル「ナイトコンシェルジュ」を使用することです。これにより、佐倉南高校前の暗い道を光る道に変換し、生徒たちの通学路を安全で楽しいものにする計画が進んでいます。

クラウドファンディングの成功


このプロジェクトの実現に向け、一般社団法人Spiceはクラウドファンディングを実施しました。目標金額を185%も達成し、多くの支援者を得てプロジェクトは大きな一歩を踏み出しました。2025年には、実際に蓄光パネルを設置することが決まり、生徒たち自らがプロジェクトの中心となり、夜道のお披露目会を開催する予定です。地域との協力により、彼らのアイデアが形となっていくのです。

地域社会との関わりの重要性


このプロジェクトに取り組んだ生徒たちは、自分たちのアイデアが実現され、地域にもたらす影響を実感しています。定時制高校には、社会との関わりに対して不安を抱える生徒も多く、そうした生徒が地域の大人たちと出会うことで、少しずつ自信を取り戻しているのです。

結論と今後の展望


この健康まちづくりプロジェクトは、生徒たちが社会に触れ、自らの意見やアイデアを通じてまちづくりに参加する経験を提供しています。今後も地元企業や行政との連携を深め、生徒たちはさらなる成長を遂げていくことでしょう。このような活動を通じて、健康な地域社会の形成が進むことを期待しています。プロジェクトの最新情報は、一般社団法人Spiceのウェブサイトやクラウドファンディングページで随時更新されています。


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