岡山大学がインドで腸健康と感染症研究の新たな試みを開始

岡山大学がインドで新たな感染症研究を展開

岡山大学腸健康科学研究センターの萩谷英大准教授と今村大輔准教授は、2025年7月10日から11日の間、インドの西ベンガル州コルカタにある国立細菌感染症研究所を訪問しました。この訪問は、地域と国際的な連携を強化し、特にコレラ菌に見られる薬剤耐性の研究を進めるために、重要な機会となりました。

感染症研究の背景

インドは、特にコルカタなどの都市部でコレラの感染者が多く報告されています。そのため、研究チームはここでの感染症の現状を詳細に調査し、将来的な医療政策に寄与するための意見交換を行いました。実際、現地のスラム街や市中薬局も視察し、薬剤耐性菌が広がる背景を肌で感じる貴重な経験を得ました。

新たな提案と取り組み

研究チームは、現地の研究機関と協力して、薬剤耐性菌に対抗する新しい療法の開発や、熱帯感染症に関する定期的な医学研修制度の創設を提案しました。この資金提供や人的支援を通じて、両国の協力関係がますます深まることが期待されています。

在コルカタ日本国総領事公邸での交流

また、訪問中には在コルカタ日本国総領事公邸で開催された夕食会にも参加し、岡山大学がインドで展開する研究活動を紹介しました。この交流が促進されることで、相互の理解が深まり、国際的な研究への第一歩となることでしょう。

岡山大学の展望

岡山大学腸健康科学研究センターは、今後も腸と人の健康の向上に寄与する研究を続ける意向を示しています。そのためには、国内外のさまざまな研究機関との連携が必要不可欠であり、地域の中核をなす特色ある研究大学としての役割に期待が寄せられています。

岡山大学では、持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みを強化し、国際的な研究活動の充実を図っています。これは単なる学問の追求にとどまらず、さまざまな惜しみない支援によって、世界規模での健康増進に寄与する取り組みへと発展するでしょう。