市原市で林野火災訓練が実施されます
千葉県市原市にて、令和7年秋季全国火災予防運動の一環として、林野火災訓練が予定されています。秋から春にかけての時期は、日本各地で林野火災が多発する季節です。市原市のような広大で急峻な山間部では、一旦火災が発生すると消火活動が非常に困難になる場合があります。そこで、市原市では、傷害の少ない地域を守るために、火災防止の意識を高める実践的な訓練を行うことが求められています。
訓練の概要
市内では初めてとなるこの訓練には、隣接する君津市と地元の市原市加茂支団および南総支団の消防団が参加し、遠距離中継送水訓練を行います。実際の訓練では、消防用ホースを総延長2,820メートルに渡って繋ぎ、延長距離がどれほどの地点まで水を送ることができるのかを確認します。このような訓練を通じて、消防団員たちの連携体制や防火意識を更に高めることが目的です。
主な訓練内容
訓練の中では、コンクリートミキサー車による簡易防火水槽への補水も行われます。これにより、実際に火災が発生した際の初動対応力を養うことが期待されています。トレーニングは、以下のスケジュールにて行われます。
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教養(座学)
時間: 8時30分~9時40分
会場: 加茂学園体育館 (市原市平野123番地)
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訓練
時間: 10時20分~12時30分
会場: 千葉砂礫興業株式会社 (市原市万田野220番地)
教養終了後には、加茂支団・南総支団・君津市消防団が訓練会場へ移動し、様々な訓練を行います。
参加機関
今回の訓練には、市原市消防団加茂支団から73名、市原市消防団南総支団から約100名、君津市消防団から約100名が参加します。また、ヤマカ建材工業株式会社市原工場からも1名が参加予定です。これにより、消防団内での情報共有や連携が強化されることでしょう。
天候による先行判断
訓練当日が荒天の場合、訓練は中止されることがあります。座学のみの実施とし、判断は前日18時または当日6時に行われるため、参加者および関係者は事前に確認が必要です。また、もし市内で火災等が発生した場合は、訓練を中止こうとする可能性もありますので、その点にも注意が必要です。
一般の方の観覧について
残念ながら、一般の方は観覧することができませんが、このような訓練が行われること自体が、地域の火災防止意識を高め、安心安全な市原市を作るための重要な一歩であると言えるでしょう。訓練の成果が、現実の火災対応に結びつくことを期待しています。