キャリアを考える
2025-08-04 12:02:34

木更津高専の「高専キャリアラボ」第9回講演会でキャリアビジョンを探る

木更津高専の「高専キャリアラボ」第9回講演会



木更津工業高等専門学校(千葉県木更津市)の取り組みとして、「高専キャリアラボ」の第9回講演会が2023年7月14日に開催されました。このプログラムは、学生のキャリア形成を助ける特別な学びを提供するもので、多様な業界で活躍する方々からの講義を受ける貴重な機会です。本年度は5回の講演が予定されており、今回で第3回目を迎えました。

エンジニアリング業界の第一線で活躍する講師


講演会には、システムエンジニアとして長年活躍し、現在は株式会社明電舎や栗本鐵工所の取締役を務める白井久美子氏を招きました。白井氏は専門技術者としてのキャリアを持ち、経営の各分野でもその経験を生かしている方です。

学生たちは、白井氏のキャリアを短い過程で辿ってきた話を通じ、自らの職業選択に対する視点を広げる機会を得ました。白井氏は、「技術者としてのリアルな課題」や「キャリアを広げるためのマインドセット」について熱く語り、学生にインスピレーションを与えました。

キャリアビジョンを描く重要性


講演の中で白井氏は、自身の豊富な経験を基にしたキャリアビジョンの醸成の必要性や目標を視覚化することの重要性についても語りました。現在の社会は多様性を重視し、「性別による不利益はほとんどない」と強調。理系教育や高専卒の利点を踏まえ、若いころから専門性を高め、実践的な経験を積むことが大切であると述べました。

さらに、白井氏は企業が求める能力についても触れ、論理的思考力や課題解決能力、ITリテラシー、さらには生成AI活用の必要性を挙げました。また、英語については「完璧を求めず、伝え方が重要」とし、グローバルなビジネスシーンでのコミュニケーションの在り方を具体的に示しました。このメッセージは、英語に不安を感じる学生たちに、非常に励みとなるものでした。

自らの未来を描くための具体的な手法


さらに講演中には、目標設定において「マンダラチャート」の活用法や、偶然の出会いをキャリアに生かすための「プランド・ハップンスタンス理論」についても言及されました。失敗を糧にする方法や、日常の行動を振り返ることによって自分の成長を実感することの重要性についても、多角的に語られました。

学生たちは白井氏の実践的なアドバイスと豊かな経験から、多くのヒントを受け取り、この講演が彼らの将来への意識を高める貴重な機会となったことは間違いありません。講演後の討論では、「自分も挑戦してみたい」という前向きな声や、「もっと深く考えてみよう」といった反響が聞かれ、参加学生にとって非常に有意義な時間となりました。

木更津工業高等専門学校について


木更津工業高等専門学校は1967年に設立された国立高等専門学校で、これまでに8500名を超える卒業生を輩出しています。本校は広範囲の教養を重んじ、国際的な視野を持ち、自ら考え行動できるエンジニアの育成を目指しています。木更津高専は、学生たちに理論だけでなく実務的な技術を理解し、社会に貢献する態度を養います。

このような積極的な取り組みが、今後も多くの若者を育てていくことを期待しています。


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