日綜産業の革新 "New Standard Deck" の発表
はじめに
日綜産業株式会社が2025年8月25日に発表する新しいシステム在来吊り足場「New Standard Deck」は、業界における作業環境の安全性と効率性を改善する画期的な製品です。これまでの吊り足場の課題を解決するべく設計されたこの新システムは、特許取得済みの先行床施工式で、作業員の安全を確保しつつ生産性の向上を図ります。
「New Standard Deck」の特長
先行床施工式による安全性
「New Standard Deck」は、作業員より作業床が常に先行して組み立てられる「先行床施工式」を採用しています。これにより、作業員は足場から身を乗り出す必要がなくなるため、墜落のリスクが根本的に減少します。
工期短縮を実現する設計
本製品は、シンプルかつ安全な組立手順を採用しているため、工期の短縮にも貢献します。最大チェーンピッチ1800㎜×3000㎜の広い作業空間を実現し、従来の工法よりも作業効率を格段に向上させています。特に、チェーンの数を半分に減らすことで、作業のスピードが大幅に上がります。
自由な設計が可能
「New Standard Deck」は、ビームジョイントが4方向に梁を取り付けられるデザインになっており、現場のニーズに応じた自由な足場の設計が可能です。これにより、障害物を避けながら効率的に施工できるようになります。
資材コストの削減
従来の一般材を活用できるシステムであり、既存の機材を利用することができるため、資材コストの削減が図れます。このように、経済性も考慮されており、足場の新たなスタンダードとなりうる製品です。
開発の背景
「New Standard Deck」の開発は、日綜産業のビジョンである「安全・安心を支える」に基づいています。建設業界が抱える課題に対処し、安全性と経済性を兼ね備えた新しい足場の仕組みを提案することを目指しています。現在、在来工法が市場の70%を占める中で、安全性と効率性の両立は喫緊の課題として浮上しています。「New Standard Deck」は、これを解決する革新的なアプローチを示しています。
今後の展望
「New Standard Deck」は、単なる製品としての位置づけだけでなく、日綜産業が目指すパーパス経営の象徴です。顧客との関係性の見直しや建設業界の働き方を再定義することにも貢献することを期待されています。近年の建設業界では人手不足が深刻な問題とされており、それに対する解決策として「技術で課題を解決する」ことの重要性はますます高まっています。日綜産業は、今後もこの視点を持ったものづくりを追求し、業界全体の安全性を向上させる努力を続けていくことでしょう。
企業情報
日綜産業株式会社は、1968年に設立され、仮設機材の設計、開発から製造、販売・レンタルまでを一貫して手がけています。57年間にわたり、「建設労働災害の撲滅」を目指し、死亡災害ゼロの理念を実践しています。これからも社会インフラからイベント構造物まで、幅広いニーズに応え続ける会社であり続けることでしょう。 詳細は
公式ウェブサイトを訪れてご確認ください。